■オゾン耐性と劣化
●オゾンと接触・接液する材質は、「オゾンに耐え」「オゾンを分解しない」が条件です。
●廉価版のオゾン装置の中には、「オゾンで劣化する」「オゾンを分解する」部材を使用している商品が多く、用途によっては注意が必要です。
■純チタン製溶解タンク(弊社取扱オゾン装置)の内面
- 超高濃度のオゾンガス10vol%(215g/m³)に365日間連続曝露させた物です。
- 綺麗な酸化皮膜が形成されています。
■ステンレス(SUS304)製溶解タンク(他社製オゾン装置)の内面
- 溶解タンクの溶接部分には錆が発生しています。
- 長期間の使用では、溶解タンクの溶接部にピンホールが発生する恐れがあります。
- オゾン水の出力部(蛇口、ノズル、シャワー口など)に、一般水道用の真鍮にニッケルメッキされた部材を使用し、ゴムパッキンが黒く溶出するような粗悪品が販売されています。
弊社が取扱うオゾン装置は、オゾンガスの発生部、溶解部、気液分離部、出力ノズルに至るまで「オゾンに耐え」「オゾンを分解しない」材質(石英、純チタン、4フッ化のフッ素樹脂)だけで構成されています。
■ポリオレフィン系チューブ(無色半透明)のオゾン劣化
- 上:高濃度オゾンガス曝露前 無色半透明
- 下:高濃度オゾンガス曝露後 1週間で白化し、継手部が断裂
■PTFEチューブ(乳白色)のオゾン劣化
- 高濃度オゾン水に長期間接液したことによる劣化・膨潤
- PTFEはガス透過性があり、高濃度オゾンの長期間使用には推奨できない
- 各種センサーなどをPTFEでバリアしても、ガスが透過することによって侵される
■PFAチューブ(無色半透明)はオゾンに最適
- 合成樹脂のチューブとしては最適と言えるが、グレードによって大差がある
- 分子結合によっては、高温・高湿度下の高濃度オゾンによって劣化することがある
- オゾンには、451HP-JのPFAを推奨する
■耐オゾングレード(451HP-J)PFAチューブ
- ウルトラクリーン化が要求される高濃度オゾン・半導体・液晶産業の使用に最適
- チューブ内表面が平滑
- パーティクルや薬液の滞留低減
- 溶出ふっ素イオンの低減
- 薬液浸透量の低減
- 透明性の向上
- 絶縁耐力の向上
- 定尺:10,20,50,100,(200)m
- 使用温度範囲:-40~+260℃